「スゴい早起き」

【読書の目的】

早起きして時間を有効活用できれば、心にいい影響があることは、経験則からわかっている。では、どうすれば早起きを習慣化できるのだろうか。今回の読書ではその具体的な方法を学びたい。

 

【本書の要点】

本書には、早起きは心身ともにいい影響をもたらしてくれることを解説する部分/早起きを習慣化するメソットを解説する部分、に分かれる。今回の学びの目的である後半部分のみをまとめる。

◆早起きを習慣化させる7つのメソッド

・快を追求する

・睡眠の下をあげる

・睡眠ノートを書く

・睡眠予定を手帳に書く

・起きる時間を手帳に書く

・起きる時間を固定

・休日も同じ時間に起きる

・楽しいルーティンを朝に組み込む

 

 

【抽象的学び】

・脳に判断をさせるとモチベが下がるので、判断が必要となる誘惑要員を断つ

・人は「快楽の追求」「不快からの逃避」の2つの理由で行動する

 

【具体的行動】

・朝は趣味の勉強をする

・寝る1時間前からは部屋を暗くし、スマホを見ない

・寝る15分前から、今日の振り返りと明日の予定を手帳に書く

・ジムの滞在時間を決める。成果を記録する。

・体調だけでなく感情のメンテも行う

 

「株式会社化する日本」

平成という時代に、日本はどのように変化し、どこへ向かっているのか。政治の観点を中心に、内田樹鳩山由紀夫・木村朗が議論する。

 

この書籍には、さまざまなテーマが盛り込まれているが、もっとも印象深いのは、日米関係についてだ。

 

平成における日米関係とはどのようなものだったのか。戦後、自力で主権を回復する足がかりのなかった日本は、対米従属を通じて自立を狙うという、屈折した立場をとる。

しかし、バブル期の経済でもアメリカを追い越すことはできず、民主党政権での対米自立的な政策は成功しなかった。

その後うまれた長期安倍政権は、対米従属姿勢を徹底している。

 

日本人ならばほぼ全員、日本がアメリカの言いなりなんだろうなというくらいのことは感じている。しかし、対米従属とまでは思っていないだろう。

でも、日米地位協定思いやり予算など、属国としての立場は明確だ。

米軍基地問題を沖縄問題として片付けてはいけない。自国の領土に他国の軍隊が存在するのとはおかしいのだ。防衛的な意味があるといっても、このミサイル戦争の時代にどれほどの意味があるのか。

対米自立を図りつつ、アジアでの他国との共同関係を深めていく戦略を作り上げることができる政党が必要だ

 

「『いい人』をやめる脳の習慣」

2019年1月6日 茂木健一郎

 

人間勝手に助かるしかないって、化物語でも言ってたなぁ

 

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◇悩みの8割は人間関係

「周りを気にしない」「考えない」といった、人間関係の負担に対する処方箋のような書籍は、どの季節でも本屋を賑わしていますね。

 

 電車でこういった本を読んでる人はなかなか見かけないけれど、実際多くの人が救いを求めて人間関係対策本を読んでいると思うと、生きにくい世の中だな…、と感じてしまいます。

 

 かく言う私も、人間関係…というか自分自身の性格に不満足なので、この本を手に取ったわけです。あぁ、今回は救いとなればいいなぁと思いながら。

 

◇表紙のおっさんが茂木さん

 「いい人をやめる脳の習慣」は脳科学者である茂木健一郎氏が2018年12月に出された本です。茂木さんは数冊自己啓発本を出されていますね。彼は脳科学ですので、そこらへんの経験則ベースで書かれた啓発本より納得感を持ってやめるだろうと思い、私は何冊か読んでいます。

 

 さて、この本の内容ですが、タイトルの通り「いい人をやめて生きよう!」というものです。こういう系の本、多いですね。ほんとに。読んでも結局なんも変わらないんだろうなーと思いつつ、読み始めるんです。でも、今回は私にとって非常に有意義な生き方の指針を得ることができました。

 

 その指針については後ほど書かせて頂くとして、この本でいう「いい人」とはなんなのでしょうか?人間1人では生きていけないのだから、助け合って生きていくために、「いい人」であることは「いいこと」なはずですよね。

 

◇「いい人」とはなんぞや

ここでいう「いい人」は「過剰に『いい人』であろうとする考え方が染み付いてしまっている人」のことです。この「いい人」の特徴としては、次のようなものがあります。

 

①自分に自信がなく、周囲からの評価を心の拠り所にしている。

 

②自分の意思が弱く、自己表現が苦手。

 

このような思考回路で生活していると、自分で人生をコントロールしている感覚を得ることができず、ストレスを抱えてします。そのストレスは自分に対するネガティブな評価を生み、さらに自分の意思表示ができなくなる。そして、更に過剰な「いい人」になる。そんな負のサイクルにはまってしまいます。

 

 では、「いい人」をやめて負のサイクルから抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか?何か具体的な解決策はあるのでしょうか?

 

◇自分で勝手に助かるしかねぇ

この本を読んだ私の意見では、そのような解決策は存在しません。誰も処方箋を与えてはくれません。

 

なぜ、そのような結論に達したかというと。この「いい人問題」の原因は自分の他人本位な思考回路にあるからです。他人本位を直すために、他人(友人・上司・書籍)に解決策を求めているのでは、根本的な問題である他人本位な姿勢が変わっていないからです。

 

上司の指導にも、自己啓発本にも、自分を救ってくれる力はありません。自分自信で自分の思考回路を変えるという、自分本位の姿勢を持たない限り問題は解決しません。人間、自分精神は自分で助けるしかないのです。

 

なので、「いい人」をやめる解決策を敢えて言うなら、『自分自身で自分を助ける覚悟を持つ』と言うことだと思います。

 

他人本位で、現状を変えたいと願っていても結局何も変わりません。この自分本位の覚悟を持った上で現状を変えていくことが唯一の解決策だと私は思います。

 

◇結び

茂木氏は、「自分自信が人生の経営者だ」という感覚を大切にしているそうです。しかし、彼のような自分本位の姿勢を一朝一夕で身につけるのは困難でしょう。日々の思考回路を少しずつ変えていくことが大切だと思います。この本には、習慣を変えていくポイントも書かれていました。以下、箇条書きですがまとめされていただきます。自分自身を助けるために、主体的にこれらの手法を習慣化していきたいです。

 

◇自分本位の思考回路をつくる習慣集

・ポジティブ思考に切り替えるきっかけを持つ

・自分とは異なる考え方、行動範囲の人々と接する

・ユーモアのセンスを身につける

SNSを自分の判断を表現する場として利用する

・マインドフルネスを人間関係に取り入れる

・孤独時間を確保する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「熱帯」

2019年1月3日 森見登美彦

 

「汝にかかわりなきことを語るなかれ…」

謎に満ちた警句から始まる一冊の本『熱帯』。

その謎に惹かれる作家は、ある日「沈黙読書会」という奇妙な会合で、『熱帯』の謎を語る女性と出会う。彼女が語る物語は、物語が物語を生み、始まりも終わりもわからない。作者が「小説とは何か」という問いに向き合ったこの一冊。読了後は、自分の小説に対す向き合い方も変わるかもしれない。

 

 

「筋トレが最強のソリューションである」

2018年12月30日

 

筋トレはあらゆる問題を解決してくれる。

 

いや、そんなんキン肉マンの世界だけやろ…

と思っていたけど、この本を読みきると

 

「筋トレしない理由がない、筋トレは正義」

 

ってなります。

 

筋トレは身体だけではなく、精神の健康にもいい影響をもたらします。

 

不安や心配、ネガティブ思考には、多くの人が悩まされています。こういった精神面の問題を、筋トレによって身体面から解決していくことができるのです。

「科学的に元気になる方法集めました」

2018/12/24 

堀田秀吾

 

大学を卒業し、会社で働きだしてから、すごくネガティブになったと感じる。

 

働いていると、予想通りいかない事や、対処法のわからない事に日々遭遇するので、ネガティブになるのも仕方ないのかもしれない。

 

ネガティブになることは仕方ないとはいえ、ネガティブとどう付き合っていくかを考えなくては、無意識のネガティブループに飲み込まれてしまう。

 

ネガティブとの付き合い方を学ぶことができる。この本はそんな本です。

 

ネガティブを内面から解消するのではなく、科学的根拠か基づき、外部からマインドリセットのきっかけをつくる。日常的にそんな習慣を組み込んでいくことができます。

 

たとえば、

・身体から感情をつくる

・楽しんでいる自分になりきる

・ボーッとすることで、脳の使っていない部分に血流をおくる

・小さな目標を達成する

・赤オレンジを身につける

・朝一で運動する

etc...

 

自分の感情は、ほっておくとある一定の法則で勝手に変化します。自身の感情変化のくせを理解し、付き合い方を考える。感情に支配されないために、継続してきいたいです。

 

 

「消滅世界」

2018年9月10日 村田沙耶香

 

消滅世界が描く世界は、セックスではなく人工授精で子供を産むことが定着している。しかし主人公は両親が愛し合った末に生まれた子供だ。

 

この小説は、解説にもある通り、異性愛主義への懐疑をテーマにしている。

 

しかし、私にとってこの小説は、より抽象的に、人間世界での生き方をテーマにしていると思えた。

 

小説の中で主人公は、愛の末に生まれた自分の中に潜む本能と、性愛を消滅させゆく世界のと狭間で苦しむ。

 

物語のラストで、主人公は「洗脳されていない脳なんてこの世に存在しない。どうせなら、その世界に1番適したやり方発狂するのが1番幸せだ。」と言う。これは、世界への敗北宣言のようにもとれる。

 

個人は生まれたその世界の考え方を吸収してその世界の人間となっていく。しかし、世の中に絶対的に正しい考え方など存在しない。何が正常で何が狂気なのか、その境目はグラデーションになっていて、色の多い少ないしかない。