「明日の子供達」

2018年7月17日  有川浩

 

 先週、友達におススメの本を聞いたら、有川浩さんの「キケン」がいいよと教えてもらいました。早速本屋で買って読んだのですが、その日中に一気読みしてしまいました。読みやすい文章ながら、心に響き考えさせられる、そんな一冊です。

 そして前日、後輩の女の子におススメの本を聞いたら、有川浩さんの「明日の子供達」がいいよとのこと。有川浩さん、すごい支持されてるな…、としみじみ思います。こういった背景があるので、僕の中では有川浩さんは、紹介してもらった作家さん、です。読書の楽しさは、本にまつわる思い出が蓄積されていくところにもありますよね。

 さて、「明日の子供達」は児童養護施設を舞台とした長編小説です。主人公は、新任教師。元営業マンでヤル気十分な男性です。物語は、彼が児童養護施設に着任するところから始まります。彼を中心としながらも、物語が進むにつれて、さまざまな登場人物の心情・背景が深く描かれていきます。登場人物の会話や葛藤を通して、児童養護施設という特殊な状況で生きること、自分とは大きく違う環境で生きる人々とどう生きるかということを考えることができました。